生和コーポレーションの対談 CROSS TALK

ひとつの現場ごとにひとつの成果が生まれ、その度に「やり遂げた!」という達成感を味わえる

CROSS TALK 工事部
AKINORI PROFILE

工事部 副部長
基礎から完成まで、建築工事現場の施工管理を行う工事部所属。支店の統括的な責任者として、数十名の部下をまとめあげる。大阪出身でもともとは西日本勤務であったが、生和コーポレーションの関東進出にあわせて異動。

TOSHIAKI PROFILE

工事部
お客さまと、設計士や職人さんの間に立ち、施工現場の管理を行う現場監督。入社4年目を迎えて責任の重い業務も任されるようになり、仕事の大変さとおもしろさを今まさに実感中。

実際に建物が造られる最前線の現場で、施工管理に携わる工事部。
その中から、長年の経験をもつ頼れる上司と、ひとり立ちしたばかりの若手社員に来てもらいました。
現場での仕事について、上司・部下の係わりについて、それぞれどのように感じているのでしょうか。
世代も立場も異なるふたりの対談を通して、現場のアツい思いを感じてください。

CROSS TALK START

おふたりの仕事内容を教えてください

建設現場の施工管理を行う、言わば現場監督の仕事をしています。  

私は支店の責任者として、彼をはじめとする現場監督や、その上に立つ現場所長や班長を統括的に管理しています。各現場には現場所長が必ずひとりいて、入社3年目くらいまでの社員は所長に教わりながら二人三脚で現場監督の仕事を覚えていくんですが…、君はちょうど4年目だよな?

はい。今携わっている現場から、ひとりで管理を任されるようになりました。これまではずっとそばに所長がいて、すぐに相談したり教わったりすることができたので、今は緊張の毎日ですね。

まあ、以前は常に所長が先頭に立って動いてくれていたわけだかから、慣れるまでは少し戸惑うかもしれないな。

とはいえ、所長には今もちょこちょこ確認してもらっています。ひとりの力ではまだまだ。手を借りながらなんとか管理している感じですね。

いや、知恵も経験もついてきたと思ってるよ。まだひ弱な部分もあるけどな(笑)。実は、最初の頃、少し心配していたんだ。君は大人しいタイプだから、自分の親ほども年が離れている職人さんたちに、現場でちゃんとモノが言えるかなって。

正直最初は戸惑いました。何というか…職人気質を持った方々ですから自分の仕事にプライドがあり

妥協を許さない方が多くて。でも所長から「話をしなきゃ何もはじまらないだろう」と言われ、少しずつですが声をかけられるようになりました。現場作業の知識は職人さんの方がはるかに持っているので、わからないことがあったら素直に質問するようにしています。みなさんプロですから、聞けばちゃんと答えてくれるんですよね。中には孫のようにかわいがってくださる方もいるんですが、それでも一応監督なんで、毅然とした態度で接するように注意しています(笑)。

まあ、今の君はカラカラのスポンジのような状態だから。わからないことはどんどん聞いて、知識を吸収していった方がいい。最初は少し苦労するだろうけど、いろいろなことを経験した方が早く一人前になれるよ。

建築系の大学に行ってましたが、学校で学ぶ事より現場で学ぶ事の方が役に立つという事が身にしみてわかりました。現場でイチから覚えていくしかないんですよね。実際に体験しないとわからないことがたくさんあって、今は勉強の毎日です。

でも、最近は現場でも大きな声を出せるようになったし、なかなか表情もしっかりしてきた。やらせてみて良かったと思ってるよ。当初はもう1年くらいベテラン所長の下で学ばせようと思ってたんだが、成長が著しいので現場を任せえる事にした。少しは自信がついてきたんじゃないか?

うーん…

「ついた」って言っとけ(笑)

現場にいることが多いようですが、日々の係わりはどのように?

彼とは週に何度か顔を合わせますね。私が現場を巡回している時に。まずは進捗を確認して、問題があるようなら指示を出したり、打ち合わせをしたり。

初めて副部長と一緒に仕事させていただいた時は、なんて眼光鋭い方なんだと思いました(笑)。今もそうですが、現場に来てくださった時、たった数分見まわしただけで、毎日見ている人間でも気付かない細かい点に気付かれるんですよ。「ここ、こうした方が仕上がり良くなるよ」とか。すごい!って思います。

経験が違うわな(笑)。それに、私としてはあまり現場に感情移入せず、第三者の目線から物事を見るように心がけているから。現場に入り込みすぎてしまうと、みんなの事情がわかってしまって、ついつい「それもそういう事情があるなら仕方ないな」と甘くなってしまう。でもお客さまにとっては億単位の大きな買い物。最善を追求し続けないといけない。誰かが現場から離れたところで見るようにしていかないとな。

ありがたいです。現場では、ひとりで管理することもあるので、上の方がきちんと見てくださるのは、仕事面でも精神面でも本当に助かります。フォロー体制がしっかりできていますよね。僕の場合は、上に所長がいて、班長がいて、さらに副部長がいる。みなさんがちょこちょこ声をかけてくださるから、こちらからもいろいろ聞きやすく、ひとりで抱え込まずにすんでます。ウチの会社は面倒見のいい人が多いですよね。

施工管理は他部署のように、毎日出社して同僚と顔を合わせるわけではなく、それぞれが各現場に入るからひとりで考え込む事もある。なるべくそうならないよう、頻繁に顔を見せるのが上司の役割だと思ってるよ。ただ、やっぱり上司だけでは解決できない問題もあるから、同期や先輩との繋がりも大事だよな。もっと、みんなが集まってどんちゃん騒ぎできる飲みの機会を設けなきゃな(笑)

月に1度の会社ミーティングで顔を合わせた時に、同期や先輩と飲みに行ったりしてますよ。フランクに話してくれる先輩が多いから、すごく相談しやすい。困ったな、と思ったらすぐに先輩に電話してしまいます。「ああ、オレも同じことあったよ」なんて笑い飛ばしてもらえると、イライラしていたのもフッと消えてしまいますね。

ひとりで現場を運営していくっていうのは、悩みも多い。悩んで当たり前なんだけど、それを気兼ねなく話せる人がいるというのは大切なことだよ。私も若い頃はいっぱい悩んだ。悩んだ時は同期や先輩に相談しながら、悩んだ分だけ飲んだ(笑)。もちろん、今もその時の仲間とは相談しあっている。これから長く一緒に働いていく上でも、仲間は大事だよ。

仕事のやりがいはどんなところにありますか?

建物が完成した瞬間というのは、やっぱり感動しますね。

建物を覆う足場やカバーを取り払って、外観のすべてが見えた時だよな。わかるわかる(笑)。1年前後、毎日通った現場だから、建物に対する愛着はひとしお。年に1度味わえるごほうびだ。

今担当している物件も、その時に自分で「おおっ」と思えるような建物にしたいですね。

初めて担当した現場というのは特別だよ。私も、最初の現場が一番記憶に残ってる。大阪にあるんだけど、帰省した時はつい見に行ってしまうね。当時の苦労や感動が一気によみがえって、初心に戻れるんだよな。この先もずっとカタチとして残っていくものを造っているから、何かミスがあれば失敗ごと残ってしまう。君も今の現場、満足が行く様な形で終えないとな。

見る度に後悔したくないですもんね…。

この仕事は、とにかく口に出して伝えるということが大事。相手がわかっているであろうことも、必ず確認する。こっちの当たり前が相手には通じないことだってあるんだからな。安全に関しても、品質に関して

も、面倒がらずにきちんと確認することが、ミスをなくすための第一歩。マジメに取り組んでいけば、ちゃんといいモノができるんだ。

ハイ。

君はマジメだから大丈夫だな。もし、自分の若い頃のような若手社員が入ってきたら危なっかしくて気が気でなかっただろうな(笑)

その時の副部長にお会いしてみたかったです(笑)

たくさん失敗してきたし、苦労したり悩んだりすることも多かった。でもな、喜びも大きいんだよ。ひとつの現場ごとにひとつの成果が生まれ、その度に「やり遂げた!」という達成感を味わえる。1年に1度、必ずその瞬間がやってくるから、この仕事はやめられない。

最近、街を歩いていると、かっこいい建物に目がいくようになりました。僕も、人の目にとまるようなものを造っていければいいなと思います。

頑張ってくれよ。君がおじいちゃんになった時、孫を連れて「これおじいちゃんが造ったんだぞ」って自慢できるようなのを、な(笑)

精進します(笑)



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