INTERNSHIP PROGRAM REPORT

インターシップ プログラム 2018
実施レポート

生和コーポレーションでは、昨年に引き続き、10日間のインターンシップを実施。その最後の3日間、集大成としてワークショップが行われました。13名の参加学生たちは3チームに分かれ、神田の街に建てる賃貸マンションのコンセプトづくりと外観デザインに挑戦しました。

学生たちは、学校で習得した専門知識やスキル、さらにインターンシップのカリキュラムの中で学んだことを応用し、エリアマーケティングやデザイン制作など、実際の仕事を想定したプログラムを体験。与えられた条件に沿って課題に取り組みながら、仲間とのコミュニケーションの大切さ、限られた時間の中で課題を解決する力などを学び取った3日間となりました。

課 題

神田のまちに建てるなら

創業100年以上の歴史を持つ
「老舗オーダーメイドスーツ」メーカーの本社ビルの建替え

課題①建築コンセプトの提案

エリアマーケティングから
建築コンセプトを決め、プレゼン資料(PowerPoint)にまとめる。

課題②外観デザインの提案

課題①で考えた建築コンセプトから
外観デザインを決め、イメージボードを
制作する。

スケジュール
  • DAY 1

    考える

    概要説明
    エリア下調べ
    エリアマーケティング
    アイデア出し

  • DAY 2

    形にする

    コンセプト決定
    プレゼン資料作成
    外観イメージボード作成
    プレゼンリハーサル

  • DAY 3

    提案する

    プレゼンテーション
    結果発表・講評会

DAY 1

考える

  • 01

    エリア下調べ

    まずインターネットで、街の歴史や施設、家賃相場など、物件周辺のエリア特性について情報を収集。さまざまな視点から、多角的にエリアについての理解を深めます。

  • 02

    エリアマーケティング

    その後、チームごとに1つずつ与えられたミッションをクリアしながら、周辺の環境や施設などを調査しました。実際の現場を目で見て肌で感じることで、イメージを膨らませていきます。

  • Break
    Time
    Event

    オリエンテーション

    エリアマーケティング中には、アイスブレイクを兼ねたミッションに挑戦。
    物件近くにある建物やオブジェに関するクイズを解きながら、チームで協力し合い、コミュニケーションを深めていきました。

  • 03

    アイデア出し

    下調べとエリアマーケティングを元に、アイデアを出し合い共有。「老舗テーラー」というクライアントの業種も踏まえ、コンセプトに落とし込んでいきます。

DAY 2

形にする

  • 01

    コンセプト決定

    コンセプトワークは、このワークショップのひとつの大きな山場。仲間の意見を聞き、活発に議論を交わしながら、テーマを一つに絞り込みます。

  • 02

    プレゼン資料作成

    班ごとにまとめたコンセプトシートをもとに、パワーポイントでプレゼン用の資料を作成。プレゼン資料を作る人、イメージボードを作る人、それぞれ効率的に作業を進めていきます。

  • 03

    外観イメージボード作成

    自分たちが考えたコンセプトをどう具現化するか。試行錯誤しながら、外観のアウトラインが描かれたボードに色や素材を乗せ、A3のボードに仕上げていきます。

  • 04

    プレゼンリハーサル

    実際のプレゼンテーションを想定したリハーサルをチームごとに行いました。話し方や内容についてアドバイスを受け、本番に向けてさらにブラッシュアップしていきます。

DAY 3

提案する

  • 01

    プレゼンテーション

    10分の持ち時間を上手に使い、練りに練ったアイデアを披露。プレゼンテーション資料もそれぞれわかりやすく、インパクトを考えた工夫が盛り込まれていました。

結果発表・講評

最優秀賞:Team C

コンセプト

和=足し算

「住居+店舗+オフィス」、「伝統+まわりの環境+街並み」から、“ソフトな高級感”のある外観イメージを設定。店舗の顔となる側、オフィス側、住居の表面、住居の側面の4面を異なる色とデザインで構成し、組み合わせの遊び心を表現した。

講評

生和コーポレーション
クリエイティブディレクター

住居、オフィス、店舗というセクションごとにコンセプトをしっかり考え、デザインに落とし込めていたところがポイント。外観は地域との同調性と、他との差別化が重要なので、そこをもう少し深掘りできるとさらによかった。

学生の感想

方向性はすぐに決まりましたが、なかなか納得できるワードが見つからず苦戦しました。チームの人たちと関わる中で、自分の特性や弱点に気付けたことは収穫でした。最後はうまくまとまり、達成感でいっぱいです!

設計部賞:Team A

コンセプト

古さと新しさの調和

創業100年以上という会社の“伝統”、地域の持つ“歴史”と“新しさ”を、素材の組み合わせで表現したアイデア。1〜4階の店舗・オフィス部分にはレンガを採用して昔の面影を残し、木材を生かした5〜10階の住居部分では新しさややさしさを表現した。

講評

生和コーポレーション
設計部次長

コンセプトが明解で、外観と合致していてとてもわかりやすかった。設計の仕事は、いろんな要素が絡む中で、どうコンセプトに着地させるかが難しい。それをクリアできるように建物づくりに取り組んで欲しい。

学生の感想

個性派ぞろいの班だったので、まとめるのが大変でしたが、1人では思いつかない発言や行動、アイデアを共有できるグループワークは楽しかったです。制限のある中で仕事をする難しさとプロの厳しさを体験できました。

審査員特別賞:Team B

コンセプト

歴史を繋ぐこだわり・くつろぎのひととき

落ち着いたデザインによる“くつろぎ”の空間を創出。店舗部分に伝統を意図したレンガ、表面にはスーツをイメージした紺色のサイディングボード、側面にはあたたかみのある木のルーバーを採用し、過去から未来へ受け継いでいく建物を表現した。

講評

建築家 川辺直哉先生

3チームの中で唯一、「くつろぎ」という人の感じ方について考えられていた案だった。コンセプトやデザインに落とし込んでいく時、”人がどう感じるか”“人と建築をどうつないでいくか”を考えていくことは大切。

学生の感想

とにかく時間が足りなくて、時間配分の大切さを実感。“くつろぎ”のイメージをデザインに昇華させるのが難しかったです。意見がぶつかることもありましたが、みんなで議論を重ねることの大切さを、身をもって学びました。

担当者コメント

インターンシップを振り返って
生和コーポレーション
人事部 横川

どのチームも迷いながらも楽しそうに取り組み、真剣にやったからこそ結果に喜びと悔しさ有りの学びの多い機会になったと思います。
今回の外観提案で気づいて欲しかったのは、「クライアントはどんな人に作って欲しいと思うか」ということです。参加した学生の終了後の感想では、その重要性を理解できている様子がうかがえました。
外観の構想では、ついつい周りの景観や住む人をベースに考えがちですが、もっとも重要なのはクライアント(建てる人)の想いです。クライアントには建造物に“こうあってほしい”という想いがあり、自分の想いに寄り添ってくれる作り手かをシビアに見ています。そして、周りに選ばれる人、頼られる人ほど、そうした考えをとても大切にしています。
生和コーポレーションは完全オーダーメイドの設計によって、安全な住居に生活の豊かさをプラスするモノづくりを提供しています。外観提案のインターンを通して、その面白さとモノづくりの担い手として大切な考え方に気付いてもらえたと感じています。

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