不動産営業の離職率は?実際の数字と働きやすい企業の選び方
不動産営業は「ノルマが厳しそう」「残業が多くて大変そう」などのイメージから、離職率が高いと思っている方は多いのではないでしょうか。不動産業界への就職・転職に興味はあっても、離職率の高さを理由に応募をためらう方もいるでしょう。
しかし実際には、不動産営業の離職率は他業種と比べて極端に高いわけではなく、統計上は平均的な水準に収まっています。さらに、近年は残業時間の削減や研修制度の導入など働きやすい環境づくりに取り組む企業も増え、長期的にキャリアを構築できる土台が整いつつあるのが実情です。
本記事では、不動産営業の離職率の実態や離職率が高いといわれる背景、長く活躍できる人の特徴、働きやすい企業を見極めるポイントについて詳しく解説します。
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不動産業界の離職率は13.5%

厚生労働省が発表した「令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、不動産業・物品賃貸業の離職率は13.5%でした。令和5年(2023年)は16.3%、令和4年(2022年)は13.8%と、年度ごとに多少の変動はあるものの、10%台で推移している状況です。
特に令和6年は前年度より約3%減少しており、離職率は改善傾向にある様子がうかがえます。
また、同データによると、全産業の平均離職率は14.2%でした。一般的に「不動産業界は離職率が高い」という印象を持たれがちですが、実際には全産業の平均に近い標準的な水準といえるでしょう。
引用:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」
引用:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」
引用:厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果の概況」
不動産業界と他業種における離職率の比較
それでは、不動産業界の離職率は他職種と比較するとどの程度の水準にあるのでしょうか。同じく厚生労働省の「令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、離職率が最も高い業種は宿泊業・飲食サービス業で25.1%でした。生活関連サービス業・娯楽業が19.0%と続き、サービス業を中心に離職率が高い傾向が見られます。
一方で、複合サービス事業(7.8%)や金融業・保険業(8.0%)、電気・ガス・熱供給・水道業(8.8%)と、離職率が比較的低い業界も存在します。こうした業界全体のデータを比較しても、不動産業・物品賃貸業の離職率13.5%は、全産業の中間に位置することがわかるでしょう。
不動産営業の離職率が高いといわれる5つの理由

前述のように、不動産業界の離職率はそこまで高いわけではありません。しかし、不動産営業の離職率が高いといわれるおもな理由は以下の5つです。
理由1:残業が多そうだから
理由2:ノルマが厳しいイメージがあるから
理由3:休日が取りにくい印象があるから
理由4:クレーム対応が大変そうだから
理由5:古い体質が残っている企業もあるから
ここでは、それぞれの理由を解説します。
残業が多そうだから
不動産営業は、新規顧客への提案、物件案内、契約関連の手続きなど、担当する業務の範囲が広いという特徴があります。そのため、「多忙で残業が多い仕事」というイメージを持たれやすくなっています。また、物件の見学や契約内容の説明などはお客様の予定に合わせて行なう必要があり、夕方以降や土日などの時間帯に対応が発生しやすいことも勤務時間が長いと思われる理由の一つです。
しかし、近年はITツールの導入による業務の自動化など、効率的に仕事ができる環境づくりに取り組む企業が増えてきました。時間管理の徹底による残業時間の削減を推進する動きも見られ、「不動産営業=長時間労働」という構図は変わりつつあります。
ノルマが厳しいイメージがあるから
不動産営業は成果が数字として明確に表れる職種であるため、「ノルマが厳しい」「常に数字に追われる」といったイメージを持つ方は少なくありません。たしかに、かつては個人の売上を強く求める企業も存在しました。
しかし近年は、個人に厳しいノルマを課す営業スタイルから脱却し、チーム全体で目標達成を目指す企業が増えています。売上だけでなく、顧客満足度や提案の質など、複数の指標で評価する制度を導入する企業も多く、以前のような過度なノルマに縛られる働き方は減少傾向にあります。成果を求めつつも、無理のない環境で社員が成長できる働き方を整える企業が増えているのが実情です。
休日が取りにくい印象があるから
不動産営業はお客様の都合に合わせて商談や物件案内を行なうことが多いため、どうしても土日や夕方以降の対応が発生しやすい仕事です。その結果、世間一般のカレンダーどおりに休日を取りにくい印象が強く、これが「不動産業界は離職率が高いのでは」というイメージにつながることもあります。
しかし、近年は働き方改革の流れを受け、休日や休暇制度を見直す企業が増えてきました。有給休暇の取得促進やシフト制・フレックスタイム制の導入など、以前に比べると柔軟に働けて休みを確保しやすい環境が整備されつつあります。就職・転職先を選ぶ際は、週休二日制の形態やシフトの仕組み、有給の取得状況などを事前に確認することで、自分に合った働き方ができるか判断しやすくなるでしょう。
クレーム対応が大変そうだから
不動産営業は、高額な売買や長期の賃貸借契約などに携わる特徴から、契約内容や物件に関するトラブル、問い合わせが発生しやすいイメージを持たれることがあります。購入者・入居者は不安や疑問を抱えながら契約を進める形となるため、細かな確認や要望が寄せられることが多く、状況によっては対応が難しい場面に向き合うことも少なくありません。
特に賃貸管理を担う企業では、設備の不具合や修繕の相談、生活上のトラブルなど、入居者からの問い合わせを受ける機会が多く、こうした対応が負担になると感じる方もいるでしょう。
ただし、近年はクレーム対応のマニュアル整備や、専門部署の設置、チャットツールの活用など、社員の負担軽減につながる体制の強化に取り組む企業も増えてきました。就職・転職先を選ぶ際は、こうした顧客対応へのサポート体制の有無を確認することで、安心して働けるかどうか判断しやすくなるでしょう。
古い体質が残っている企業もあるから
不動産業界のなかには、働き方に対する考え方がアップデートされておらず、昔ながらの体質が残っている企業も存在します。従来の慣習を重視する風土が強い場合、長時間労働や残業が当たり前とされる環境が根強く残っているケースも多いでしょう。こうした点も離職率が高いといわれる要因の一つです。
一方で、働き方改革や若手人材の確保が重視されるようになった近年は、古い体質から脱却しようとする企業も増えてきました。残業削減に向けた仕組みづくりや評価制度の見直し、社内コミュニケーションの改善など、社員がより働きやすくするための取り組みを積極的に進める企業も多く見られます。
不動産営業として長く働き続けるためには、説明会や面接などで企業の社風や制度の実態を事前に確認し、変化に前向きで働きやすい環境づくりに取り組む企業を選ぶことが大切です。
【先輩の声】
不動産営業は決して楽な仕事ではありません。お客様に断られることもありますし、成果に向き合う場面も多いため、日々の業務にやりがいやモチベーションを持てるかがとても重要だと感じています。
その一方で、私はこの仕事に大きな魅力も感じています。努力した分だけ成果や報酬としてしっかり返ってくるだけでなく、若いうちから責任のある仕事を任せてもらえてキャリアアップできる環境があり、自分の成長を実感しやすいためです。不動産営業への転職を考えている方は待遇面だけでなく、「自分が長く働けそうか」「成長を実感できそうか」といった点を判断材料にすると、より納得のいく選択ができると思います。
不動産営業に就く4つのメリット
不動産営業というと仕事の厳しさばかりが取り上げられがちですが、実際には大きな魅力があり、成長につながる機会の多い職種でもあります。特に以下の4点は、不動産営業ならではの大きなメリットです。
メリット1:実績にともない年収が上がりやすい
メリット2:キャリアアップのチャンスが多い
メリット3:専門的なスキルが身に付く
メリット4:未経験でも挑戦しやすい
ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
実績にともない年収が上がりやすい
不動産営業の大きな魅力の一つが、成果に応じて収入が上がりやすい点です。多くの企業ではインセンティブ制度を導入しており、成約件数や売上額がそのまま評価や報酬に結び付きます。特に土地や住宅、投資用物件などの高額な商材を扱う場合、1件の契約でも大きな報酬を得られるケースは珍しくありません。努力が収入に反映されるため、成果を出した分だけ年収アップを狙える環境が整っています。
そのため、成果を正当に評価されたい方や、努力した分だけ報酬を得られる働き方を望む方にとっては、大きなやりがいにつながる職種です。
キャリアアップのチャンスが多い
不動産営業では成果が数字として明確に示されるため、評価基準がわかりやすい点が特徴です。努力が結果につながれば、その分だけ昇進の可能性も高まります。実績によっては、年齢や勤務年数に関係なく、主任・店長・マネージャーなどの管理職へステップアップすることも可能です。
また、経験を積むほど業界知識や顧客対応力が身に付き、キャリアの幅も広がります。加えて宅地建物取引士の資格を取得すれば、売買や賃貸仲介、物件管理、用地仕入れなどさまざまな領域で専門性を発揮でき、将来的には独立開業を目指す道も拓けます。
成長意欲の高い方にとって、キャリアアップの機会が豊富にある不動産営業は大きな魅力のある職種です。
専門的なスキルが身に付く
専門知識と実務スキルの両方をバランス良く身に付けられる点も、不動産営業のメリットです。実務を通じて売買契約や賃貸借契約に関する法律、税金・資金計画などの知識を学ぶ機会が多く、自然と不動産に関する専門性が深まっていきます。
また、宅地建物取引士をはじめとする資格を取得すれば対応できる業務の幅が広がり、成果につながりやすくなります。
さらに、不動産営業はお客様との商談や提案の機会が多いため、交渉力や提案力、プレゼンテーション能力など、どの業界でも役立つ汎用的なビジネススキルが磨かれる点も魅力です。専門性とビジネス力を同時に高められるため、長期的なキャリア形成を目指す方にとっては魅力的な職種といえます。
未経験でも挑戦しやすい
不動産営業は入社時に特別な資格を必要としないため、未経験からでも挑戦しやすい職種です。近年は社員の研修制度や教育体制を整える企業が増えており、基礎知識や営業スキルは入社後の研修・OJT(On the Job Training)を通じて段階的に身に付けられます。サポート体制がしっかりしている企業であれば、営業経験がない方でも安心して働けるでしょう。
また、不動産営業は成果が数字で明確に評価されるため、年齢や経歴よりも実績が重視される傾向にあります。努力が収入アップや昇進につながりやすく、短期間で責任あるポジションを目指せる点も魅力です。新しい業界に挑戦したい方や、実力で評価されたい方にとって、魅力あるキャリアの選択肢といえるでしょう。
【先輩の声】
不動産営業の魅力は、経験や年齢に関係なく、高年収やキャリアアップを目指せるところにあると感じています。実際に、成果を一つひとつ積み重ねることで早い段階から昇進していく社員も多く、努力が確かな形で評価される環境です。
ただし、給与形態や評価制度は企業によって大きく異なります。そのため、自分の理想の働き方や価値観に合った会社を選ぶことが、長く活躍するうえでとても重要です。
不動産営業を長く続けられる人の3つの特徴
不動産営業は、成果が評価に直結するやりがいの大きい仕事である一方で、長く活躍するには一定の適性も求められます。不動産営業を長く続けられる人のおもな特徴は以下の3つです。
特徴1:コミュニケーションスキルが高い人
特徴2:チャレンジするのが好きな人
特徴3:スキルアップを目指している人
ここからは、それぞれの特徴について詳しく解説します。
コミュニケーションスキルが高い人
不動産営業で最も重要なのは、お客様との信頼関係を築けるかどうかです。不動産の購入・契約には大きな決断をともなうため、不安や疑問を抱えたお客様の話を丁寧に聞き取り、気持ちに寄り添いながら提案できるコミュニケーション力が欠かせません。
具体的には、ヒアリングを通じてお客様の希望条件や背景を正確に理解し、その内容を踏まえた最適な提案をする力が求められます。専門的な内容でも、かみ砕いて伝えることでお客様の納得感を高められ、結果として信頼獲得につながります。
接客が好きで、相手の立場になって柔軟にコミュニケーションを取れる方は、お客様からの信頼を得やすく、長期的に成果を出しやすい傾向です。お客様との関係づくりを大切にできるかどうかが、長く活躍するための大きなポイントといえます。
チャレンジするのが好きな人
不動産営業は、日々の行動や工夫が結果に直結しやすい職種です。成約件数や売上といった成果が数字として明確に表れるため、目標に向かって努力することが好きな方や、自分の成長を実感しながら働きたい方にとって、長く続けやすい環境といえるでしょう。
また、不動産営業は新しい物件の情報収集や提案内容の工夫、さまざまなタイプのお客様との出会いなど、成長できる機会が多い点も特徴です。同じことの繰り返しではなく、状況に応じて柔軟に動き、自分のアイデアを仕事に反映させる場面も多いため、飽きずに働ける点も魅力です。
前向きに新しいことへ取り組む姿勢を持っている方ほど、成果が出たときの達成感を得られ、変化を楽しみながら働けます。チャレンジ精神のある方にとって、やりがいの大きい仕事です。
スキルアップを目指している人
不動産営業で安定して成果を出すためには、専門的な知識の習得が欠かせません。宅地建物取引士の資格をはじめ、契約にかかわる法律や税金などの幅広い知識が提案の質を高め、お客様からより信頼される営業につながります。また、実務を経験しながら知識を増やしていくことで、お客様の課題に対してより的確な提案ができるようになります。
自ら成長の機会をつくり、継続的にスキルアップしようとする姿勢を持つ方は、環境の変化にも柔軟に対応でき、長く活躍しやすいでしょう。向上心を持って学び続けられる方にとって、不動産営業は自分の成長を実感しやすい魅力ある職種です。
離職率が低い企業を見極めるポイント
不動産営業として長く活躍するためには、企業選びが重要です。働きやすい環境が整っている企業は離職率が低く、安心してキャリアを築けます。離職率が低い企業を見極めるおもなポイントは以下の2つです。
ポイント1:労働環境や待遇が整っているか
ポイント2:社員の口コミや評判は高いか
ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
労働環境や待遇が整っているか
離職率の低い企業を見極めるうえで、まず注目したいのが労働環境や待遇面です。給与体系や賞与制度、福利厚生、休日・休暇の取りやすさなど、働くうえで欠かせない基盤が整っている企業は、社員が安心して長く働ける傾向があります。
また、業務効率化に向けたITツールの導入、組織体制・評価制度の改善に積極的に取り組む企業も、働きやすい環境を整える姿勢が強いといえるでしょう。
待遇面や制度の充実度は、その企業がどれだけ社員に投資しているかを示す指標でもあります。不動産営業を目指す際には、採用ページでの情報収集や説明会・面接での確認を通じて、自分が安心して働ける環境が整っているかを見極めましょう。
社員の口コミや評判は高いか
企業の実際の働きやすさを知るうえで、現場で働く社員の声は貴重な情報源です。ただし、採用ページや会社案内では良い面が強調される傾向にあります。そのため、働きやすさや定着率、社内の雰囲気など、リアルな現場の様子を把握するには、社員の口コミや評判のチェックが欠かせません。
例えば、転職サイトや口コミサイト上のレビューを参考にする、OB・OG訪問で直接話を聞く、説明会で質問するなど、複数の情報源を比較すると、企業の実態がより明確に浮かび上がってきます。勤務時間や評価制度への納得感、給与・休日の満足度などが共通して高い企業は、働きやすい環境が整っている可能性が高いといえるでしょう。
まとめ:不動産営業で働くなら生和コーポレーションにご相談を
不動産業界の離職率は13.5%と、決して特別に高いわけではなく、他業種と比べても平均的な水準です。それでも「残業が多い」「ノルマが厳しい」などのイメージから、不動産営業として働くことに不安を抱く方は少なくないでしょう。しかし近年は働き方改革の影響を受け、労働環境の改善や教育体制の強化に取り組む企業が増え、業界全体で働きやすさが向上しています。
不動産営業は成果に応じて収入が上がりやすく、専門性を高めながらキャリアを築ける魅力の大きい仕事です。安心して働ける企業を選ぶためにも、待遇や休暇制度、社員のリアルな声など多角的に情報を集めたうえで検討するとよいでしょう。
生和コーポレーションでは、社員の働きやすさと成長機会の提供に力を入れており、未経験からでも安心してチャレンジできる環境を整えています。不動産営業に興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。