保有している土地を有効活用したいと思うものの、どのような活用方法が最適なのかをお悩みになるオーナー様もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような時、資金計画や税金などの問題を解決するための相談先の１つとして挙げられるのが、コンサルティングをしてくれる会社です。土地活用のコンサルティングとはどのようなことを行ってくれるのでしょうか。
土地活用とは
土地は保有しているだけで、固定資産税をはじめとする税金がかかってしまいます。そこで、賃貸物件や商業施設を建築する、建物は建てずに駐車場として生まれ変わらせる、さらには売却して現金化するなど、様々な手法を選択することで、その土地の価値を最大限発揮するのが土地活用です。オーナー様が保有する土地の特徴、周辺環境、どのように活用したいかという意向などを踏まえて、総合的な観点から最適な土地活用を選ぶ必要があると言えるでしょう。
土地活用のコンサルティングを受けるメリット
土地活用を検討する際にコンサルティングを受けるメリットには、オーナー様の土地活用の意向はもちろん、土地の形状、経営の資金繰りなどを総合的に、かつプロの視点をもって冷静な判断によるアドバイスが得られる点です。数多くある土地活用の中から、各手法の特徴を把握し、土地に関する情報を得ることは必要不可欠であるものの、すべてをオーナー様ご自身が担うのは大変です。また、土地活用の手法によっては初期費用が高くなり、費用を回収するまでに長期間かかることもあります。従って、最適な方法を選択しなければ有効活用できない可能性もあります。コンサルティングを依頼することによって、オーナー様の負担を軽減できるのはもちろんのこと、あらゆる土地活用の情報を得る近道になると考えられます。さらには、賃貸・テナント経営の知見や、税務や法律といった専門的な分野においてもサポートを得ることができる点もメリットと言えるでしょう。
具体的なコンサルティング内容とは
土地活用のコンサルティングを依頼した場合、以下のようなアドバイスを得ることができます。以下ではコンサルティングの流れについて説明します。
1.ヒアリング
まず、オーナー様が保有する土地についてヒアリングを行います。さらに、なぜ土地を活用したいのか、どのように運用していきたいのかをヒアリングすることで、オーナー様の土地活用の目的や目標といったビジョンを明確にしていきます。
2.調査・分析
ヒアリングした内容を元に、オーナー様が保有する土地の立地、形状、周辺環境などについて調査を行います。都市計画法や建築基準法など、不動産建築に関する法律によって建てられる建物に制限があるため、これらについても調査します。賃貸物件を建築する場合は入居者のニーズを、テナント経営をする場合は需要があるのかなどのリサーチし、調査結果を分析します。調査・分析は、魅力ある収益物件にするために必要な課程と言えるでしょう。
3.プラン・企画提案
調査によって得られた情報を元に、投資額、収益性、安定性、将来性、節税効果などを総合的に分析した上で、オーナー様の意向に添った土地活用の方向性やプランとなるようコンサルティングを行います。
4.設計
上記を踏まえて、実際にプランニングをしていきます。建物を建てる場合は、その土地にあわせて設計をしていきます。また、実際に建築を担う建築業者をオーナー様の意向や予算に応じて紹介します。
5.コスト管理
土地活用は多額の費用がかかることから、コスト管理は大変重要になります。会社によっては、建築費用を金融機関から借り入れる際の融資についてもコンサルティングが可能です。また、建築内容を比較・検証することによるコストダウン、賃貸物件であれば設備を設置することによる追加コストの検証、所得税や事業税、固定資産税などの税務面でのコスト管理など、様々な切り口からコストコントロールを行います。
6.マネジメント
土地活用には不動産会社、建築・建設会社、不動産管理会社、弁護士・税理士、金融機関など、様々な関係者のサポートが必要です。土地活用の事業計画がスムーズかつ適正に行われているのかを客観的な視点によりコンサルティングし、オーナー様のマネジメントを助けます。
土地活用の手法は、まさにオーダーメイドと言い換えることができます。最適な土地活用の方法を選択するためにも、プロのコンサルティングを上手に利用すると良いでしょう。