賃貸住宅に求められるセキュリティを考える

土地や建物に関するコンサルティングカンパニーSEIWAから土地オーナーの皆様の今後をサポートする情報を毎月お届けする「生和ジャーナル」vol55

SPECIAL FEATURE
物件の価値を高める防犯対策

賃貸住宅に求められるセキュリティを考える

常に入居者様の関心が高い防犯設備の充実で、他の賃貸住宅との差別化を図る

賃貸住宅への不審者の侵入を防ぐ防犯対策

集合住宅ならではの防犯対策を考える

集合住宅である賃貸物件の防犯対策には、いくつかのポイントがあります。室内への侵入を防ぐ最後の砦はドアの鍵(錠前)や防犯ガラスですが、建物自体を狙われにくいものにすることも重要です。
例えば、見通しのいい共用玄関は心理的に侵入しにくいですし、エントランスがオートロックであれば防犯性はより高まります。不審者が隠れやすい塀などをなくすことや、センサーライト・防犯カメラの設置も防犯面で有効です。実際、オートロックや防犯カメラのニーズは高くなっています(図1)。
公益社団法人 日本防犯設備協会は、防犯優良マンションの認定を行うにあたって、防犯に優れたマンションのイメージを提示しています。専用部分(住戸)はもちろん、共用部分の照明の明るさや防犯カメラなどに様々な基準を示していますので、参考にするのもいいでしょう(下部「防犯優良マンションのイメージ」参照)。

セキュリティの内容で差別化できる賃貸物件

賃貸住宅でも普及率にばらつきがあるのが、防犯カメラやTVモニター付きインターホンなど。これらの設備を採用することで他の賃貸物件との差別化を図れば、入居者様の獲得へとつなげることもできるでしょう。最近はAIやIoT技術を活用した先進的なセキュリティシステムも話題となっています。

防犯効果が高いエントランス付き集合住宅

低層の集合住宅もエントランス付きがベター

侵入窃盗の被害は低層の建物に多い、というデータがあります(前図2参照)。低層の木造アパートではエントランス(共用玄関)を設けない場合がほとんどですが、エントランスは防犯面で有効です。不審者が部屋の前まで来る可能性が低くなりますし、オートロックを備えていればより安心感が得られます。また、勧誘やセールスなどを断る際の心理的負担も小さくなります。
エントランスが一か所だと、出入りする人の監視もしやすくなります。人の出入りが集中するため他人に姿を見られるリスクも高くなり、犯罪者を遠ざける効果も期待できます。
そのため当社の3階建て木質賃貸住宅では、集合エントランス付きを標準仕様としたプランを用意。オートロックやTVインターホンも備えていますので、低層の集合住宅でありながらマンション並みのセキュリティを実感することができます。

入居者様の満足度を高めるための商品開発

当社では賃貸住宅の商品開発を行うにあたり、セキュリティを重視しながらデザイン性の高さも追求、入居者様の満足度を高めることを目指しています。当社は、賃貸マンションとしては初めてのグッドデザイン賞を受賞するなど、以前より他社と差別化し、資産価値を高めるデザインを追求してきました。
セキュリティはもちろん、賃貸住宅に求められる機能やデザインといった付加価値によって他の賃貸住宅と差別化ができれば、高い入居率の実現が期待できます。目先の利回りだけを追求するのではなく、入居者様のメリットを考えた住宅を提供することが、結果的に安定した賃貸経営につながると言えるでしょう。

ONE POINT!

宮川 重孝

セイワ不動産株式会社
錦糸町店
店長 宮川 重孝

防犯設備や管理状況で変わる人気

近年、入居者様の防犯に関する意識が高まっています。建物内への不審者の侵入は当然のことながら、セールス目的の訪問者の立ち入りに関しても不安を感じる方が多い傾向があります。このようなセキュリティ上の不安を解消する上で、各種の防犯設備は重要な役割を果たしています。防犯設備は何かが起こった時の対処だけではなく抑止効果を持つため、入居者様にとっても防犯設備の充実度が安心できる住宅選びの指標となっています。また、設備だけではなく、定期的に管理会社が物件を巡回し維持管理作業を行うことも防犯面でのプラスとなっています。従って、標準的な防犯設備をしっかり備え、管理の行き届いた物件はそれだけ選ばれやすくなります。

住宅を守るための管理や
設備について学べる本

マンションの資産価値を決める「究極の計算」

『マンションの資産価値を決める「究極の計算」』
川田耕治著

トラブルやクレーム、修繕、防災問題などやることが山積み。マンション管理会社の社長であり、マンション居住者である著者がマンション管理の未来をより良くするための考え方について語る。(1620円)

▸問合せ ダイヤモンド社
https://www.diamond.co.jp/

実務に役立つ防災・防犯設備の知識

『実務に役立つ防災・防犯設備の知識』
電気設備学会編集

電気設備関連会社の新人から若手技術者が主なターゲット。侵入犯対策の監視カメラと防犯設備など、本当に役立つ実務に即した防災・防犯設備の内容をまとめた本。(3996円)

▸問合せ オーム社
https://www.ohmsha.co.jp/

世界の有名な建築物をご紹介します!

姫路城(日本)

姫路城(日本)

平成5年、奈良の法隆寺とともに日本で初の世界文化遺産に指定された姫路城。白鷺が羽を広げたような優美な姿から「白鷺(しらさぎ・はくろ)城」の愛称で親しまれています。現在の城は慶長6年(1601年)から8年の歳月をかけて池田輝政が完成させたもので、白漆喰総塗籠造りの鮮やかな白の城壁や5層7階の大天守、東・西・乾の小天守が渡櫓で連結された連立式天守が特徴です。約400年の歴史を持ちながら戦火に遭うことがなかったため、天守や櫓、門などの保存状態が非常に良く、極めて貴重な文化遺産となっています。2015年に「平成の大修理」が完了。大天守の鯱瓦が半世紀ぶりに新調されました。

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