マンションの給水設備は、安全で良質な水を提供してくれる重要な設備です。管理にあたっては、機能の維持だけでなく衛生面にも十分な配慮が必要です。
給水方式にはいくつか種類があり、それぞれ点検方法が異なります。点検は年4回程度行うのが一般的です。
この記事の目次
給水設備の点検
給水設備は、24時間しっかりと稼働するだけでなく、衛生的に安全であることも大切です。
そのため、設備の点検では、各種機器の動作状況、劣化状況などの点検が行われます。
給水設備の水槽には、給水方式によって異なりますが受水槽と高置水槽の2つがあり、水道水の水に濁りはないか、異物が混入しないように蓋がしっかりと閉じられているかなどを点検します。
また、1年に1回、ポンプなどの水槽に付随する機器も点検し、結果を保健所に報告します。
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給水設備の耐用年数
給水設備は定期的な点検をしていても劣化するものなので、給水設備を構成している貯水槽や給水ポンプなどの設備は時期が来れば交換などの必要が出てきます。
給水設備の耐用年数は、設備の種類、使用頻度などによっても異なりますが、大体20年前後ということができます。
給水方式
給水方式には、水道直結方式、高置水槽方式、圧力タンク方式、ポンプ直送方式、増圧直結給水方式の5つがあります。
水道直結方式
受水槽を使わず、水道本管から直接給水する方式です。停電による断水の心配がなく、衛生的というメリットがありますが、水圧の制限から2〜3階建て程度の建物にしか対応できません。
高置水槽方式
一度受水槽に貯めた水を、ポンプで屋上の水槽に送り、重力を使って各戸に給水する方式です。階ごとの水圧が安定するのが特徴です。
圧力タンク方式
受水槽からポンプで圧力タンクに水を送り、そこから給水します。重力を使いにくい低層の建物に適しています。
ポンプ直送方式
受水槽から加圧ポンプで直接各戸に給水する方式です。
増圧直結給水方式
水道本管からポンプを通じて直接給水する方式で、受水槽を使用しない点が特徴です。
それぞれの方式には構造やメリットが異なるため、建物の規模や構造に応じた選択が必要です。