アパート経営・マンション経営をする上で、空室対策は避けることのできない課題と言えます。その一つの有効な対策と考えられているのが家賃保証契約です。
そこで今回は、家賃保証契約がどのようなものか、メリット・デメリットについて説明します。
家賃保証契約の仕組み
アパート経営・マンション経営にとって、もっとも避けなければいけない事態は、せっかく賃貸物件を持っているのに部屋の借り手がなく、土地購入費や建設費のローン、維持管理費等ばかりがかさんで収入を得るどころか赤字に陥ってしまうことです。
そのような事態を避けるために用意されているのが家賃保証契約です。本来、入居者様がいない空室からは一円も収入を得ることができません。しかし、家賃保証契約を締結していれば、契約内容にもよりますが、空室であっても家賃のおよそ8割程度を保証会社が保証し、オーナー様へ支払いが発生します。
家賃保証の最大のメリットは空室のリスクがないことといえます。
家賃保証契約のメリットとデメリット
オーナー様にとっては、空室の多い少ないに関係なく、一定の家賃収入が得られるというメリットがあります。一方デメリットとしては、管理費用の増大があげられます。家賃保証契約を含めた管理の委託契約は、それがない場合と比較してコストがかかるためです。また、空室が増えてしまった場合は利益が減ってしまうため、不動産管理会社はオーナー様との契約を見直さざるを得なくなってしまうことがあげられます。
そのためにも信用できる保証会社、不動産管理会社と契約を結び、質の高い管理運営体制により空室率を抑えることがリスクの軽減にも繋がるでしょう。
アパート経営・マンション経営は、多額の初期投資や長期のローン返済が伴う事業です。短期間であっても、想定以上に空室が増えて収入が減ってしまうと、綿密に作った返済計画がうまくいかなくなり事業全体に影響を及ぼしてしまうことも考えられます。そのため未経験者が手軽にアパート経営・マンション経営を始めることはできませんでしたが、家賃保証契約によって、そのハードルをかなり下げることができるようになりました。精神的にもアパート経営・マンション経営のリスクを下げることができるため、所有する物件の条件によっては、家賃保証契約を積極的に活用する価値があるようです。