オーナー様の好みや希望に合わせて、間取り・デザインを考えられるのがマイホーム建築の大きな喜びです。マイホームと賃貸事業の要素を兼ね備えている賃貸併用住宅では、オーナー様の希望だけに偏ってしまうと、入居者様が集まらないというリスクも考えられます。賃貸併用住宅の間取りやデザインを考える際には、どのようなポイントを押さえたら良いのでしょうか。
周辺環境・エリアニーズから間取りを考える
どのような場所に賃貸併用住宅を建築するのかによって、入居率に大きな影響を与えると言えるでしょう。空室率を低くするためにも、建築エリアにどのような人が住んでいるのか、駅までの距離はどれ位か、スーパーマーケット・学校や病院といった施設の有無や周辺環境を調査し、ターゲットとする入居者様のニーズを反映した間取りにすることが重要です。例えば、建築エリアに大学が多い場合、上京して1人暮らしをする学生に合わせた間取りが求められるでしょう。学生が多い場合、部屋がいくつもあるタイプの住居より、ワンルームのニーズの方が高い可能性があります。また、近くに保育園や公園、ショッピングセンターがある場合はファミリー層のニーズが多いと考えられます。この場合は、家族で過ごせる広いリビングや、子供部屋のスペースがある住居の需要が高いと想定できます。
ニーズをくみ取れなければ入居者様が集まらず、空室がなかなか埋まらず賃貸経営自体が困難になる可能性も出てきてしまいます。賃貸併用住宅では、オーナー様の希望だけでなく、ターゲットとする入居者様を明確にした上で、賃貸スペースの戸数や間取りを検討する必要があります。
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デザインなどで他物件との差別化
住居のデザインは、コンクリートの打ちっぱなし、木の温もりを活かしたものなど内装や外装面における見た目の部分はもちろん、ウォークインクローゼット、システムキッチンや床暖房といった機能性の観点も含まれます。入居者様が住居に対して何を求めているのかを把握するためには、建築エリアにある他の賃貸物件を事前調査することが非常に重要になります。その地域にどのような人が住んでいるのか、さらにはどのような賃貸物件が人気なのかを把握することで、ターゲットとする入居者様のニーズをとらえることができるでしょう。他の物件にはないデザインの導入や機能性の差別化を図ることで、入居率を高める要素に繋がります。例えば流行に敏感な人が多く住んでいるエリアであれば、見た目のデザイン性も入居者様にとって、その賃貸住宅に住む大きな動機付けになるかもしれません。また、オーナー様の自宅を兼ねる賃貸併用住宅は、オーナー様の趣向や好み、家族構成を優先した間取りなどを、建物の設計に組み入れやすい特徴があります。
しかし、デザインや機能性を高めることは、他の物件との競争力を高めていくのに不可欠ですが、建築コストやメンテナンスなどの維持費が高くなってしまう傾向があるので留意すべきポイントです。デザイン性を求めすぎたために、収支のバランスが狂ってしまっては本末転倒です。オーナー様の予算と収益のバランスを勘案した事業計画を立てることが重要です。
オーナー様視点でサポートしてくれる建築・建設業者を探す
建築・建設業者は、大手のハウスメーカーから地域に根付いた営業を展開している工務店など様々です。会社によって得意とするデザイン、構造や間取りなどに違いがあります。また、建築にかかるコストや取り扱っている材料にも違いがあります。さらに、事前の建築エリアの調査や計画の段階においても、建築・建設業者を選ぶ上で重要な条件です。オーナー様が納得・信頼でき、オーナー様の視点に立った提案をしてくれる建築・建設業者を探すことも、賃貸併用住宅の建築、その後の運営においても重要な要素であると言えるでしょう。
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